マッスルメモリーについて知っておくべきすべてのこと

「マッスルメモリー」という言葉を耳にしたことはありますか?何かの都合で筋力トレーニングを中断したとしても、以前しっかりとトレーニングした経験のある人は筋肉がそれを記憶しているので、短期間で元に戻る力を持っているのです。
マッスルメモリーについて知っておくべきすべてのこと

最後の更新: 19 12月, 2019

あなたは筋肉に記憶があるのをご存知でしたか?

マッスルメモリーと呼ばれる筋肉の記憶の存在を知ると、少しジムをサボってしまい「行きたくないな」「もう体が元に戻らないだろう」という言い訳に負けず運動を再開する動機になるかもしれません。

今回は、そんなマッスルメモリーという興味深いテーマについて詳しくご説明します。

 

マッスルメモリーとは?

何らかの事情で運動を中断していても、運動を再開すると私たちの筋肉は素早く順応します。これが「筋肉が記憶を持っている」と言われる主な理由の一つです。

かつて鍛えたことのある筋肉を鍛え直すのはこれまでほとんど使っていなかった筋肉を使うよりも容易であることが証明されています。

たとえそれがかなり前の話であっても筋肉には適応する力があることがわかっています。

筋肉の図

オスロ大学の研究によると、筋肉を使って行われる運動はDNAを含む核として保存されています。そのため、私たちが覚えていないことでさえ筋肉は覚えています。

筋繊維は核を中心とする細胞で構成されており、各細胞は多くの情報を保存することができます。

この情報にはこれまでに行った運動やそれに対して筋肉がどのように反応したかが含まれます。

そしてこの記憶が運動をしばらく中断した後でも、運動を再開すれば以前よりも早く筋肉が適応することにつながります。

運動することで新しい筋繊維が生まれ、運動量が増えるにつれてその数も増えます。

以前運動をしたのがどのくらい前かは問題ではありません。なぜなら筋繊維は消えないため、20年経っていても、以前の運動に戻ったときに適応できるという仕組みです。

マッスルメモリーつまり「筋肉が記憶を持っている」と多くの人が口にするのはこのためです。

運動をやめたらどうなるか?

筋肉が記憶を持っているからといって、運動をやめても筋肉が同じ形状を保つわけではありません。

運動すると筋繊維の量が増えて、より多くの筋肉を作り上げるための最適な条件が生まれます。

しかし運動を中断すると筋繊維はその太さを失います。これは数ヶ月の話ではなく長期間の話です。

ただし、筋肉を増やすのに時間がかかるのと同様、筋肉を失うのにも時間がかかります。

何か事情があり、1ヶ月運動を休まなければならなくても恐れる必要はありません。必要な場合は必ず体を休ませてあげてください。

ジムで運動する女性

マッスルメモリーは子供が自転車に乗る方法を学ぶ過程に似ています。

子供の頃は自転車によく乗っていたけど大人になってから20年以上自転車に乗っていないという場合でも、私たちはすぐに自転車を運転することができますよね。

筋肉が運動を必要とする理由

ジムに行くと体を鍛えて強い筋肉を作ろうとするというのは事実ですし、それは筋肉を鍛える誰もが求める目標です。

 

しかし、実は筋力トレーニングは身体面での変化を得る以上の効果を私たちの体にもたらします。

運動の際に使う筋肉は、話たちたちが消費する脂肪や炭水化物を通してエネルギーを処理することで機能する内分泌器官です。

筋肉は体内の代謝を促進し、糖尿病、血栓、および心血管疾患の予防にも効果を発揮します。。

ジムに行く時間がない人も多くいるかも知れませんが、ジムに行く以外の方法で筋力を高めて全般的な健康維持を促進することも可能です。

階段を登る女性

エクササイズアプリをダウンロード

携帯電話のアプリには自宅でわずか10分行うだけの簡単で効果的な運動などを提供してくれるものがたくさんあります。

すぐに効果は現れないかも知れませんが、継続することで良い結果が現れるでしょう。

エレベーターを使わない

忙しい毎日を送る人で、10分でも運動に費やす時間がない場合は、職場でエレベーターを使わず階段を使うなどのちょっとした努力を続けてください。

また職場で座る時間が長い場合も1時間ごとに立ち上がって5分程度のストレッチを行うことで健康維持に高い効果を発揮します

車に乗らない

公共交通機関を使ったり、電車を1駅前で降りて歩くなどできる限り車を使わず自分の足で歩く時間を増やしてください。

ダンス、ジャンプ、ランニング

自分が楽しんで継続できる運動を見つけましょう。特に筋肉を引き締める効果がある運動は、時間がある時に少しずつ行ってください。

運動をするための努力は、その大小に関わらず必ず効果を生み出します。

何年も運動をしていなかった人でも、運動を再開すれば「マッスルメモリー」は本当にあることに気づくでしょう。

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。