ケトジェニックダイエットと高タンパク質ダイエットの違い
ダイエットをしようと思い立っても、ダイエットプランを考えるには情報収集に時間がかかってしまいますよね。ここではケトジェニックダイエットと高タンパク質ダイエットという似た2つのダイエットについて紹介します。実はこの2つは全く異なったダイエット方法なのです。
検索サイトで「体重を減らす」や、「効果的なダイエット方法」と入力すると、無数の検索結果が現れると思います。しかし実際は名前が違うだけで、ダイエットの内容はほぼ同じであったりすることが多いのです。同じようにケトジェニックダイエットと高タンパク質ダイエットは多くの人に同じダイエットだと思われています。確かにダイエットの方針は同じなのですが、実は全く違うダイエットなのです。
どうしてこの2つのダイエットが同じだという混乱が生まれたのか?
それはこの2つのダイエット方法、ケトジェニックと高タンパク質ダイエットは消費するタンパク質の量を増やすダイエットである点では同じ方針のダイエットだからです。通常、スポーツをする時、体重を減らしたい時、筋肉増加、また筋肉調整をしたい時などにこれらのダイエットをします。しかし実際この2つのダイエットはやり方が違うので、互いの特徴を詳しく知って違いを理解しなくてはいけません。
高タンパク質ダイエット
名前の通り高タンパク質ダイエットは、普段の食事で摂取するより多くのタンパク質を採るダイエットです。消費する内の18%のカロリーはタンパク質を含む食品からのカロリーでなければなりません。(例えば、肉、魚、卵や豆製品など)他の言葉で言い換えると、体重1キログラム辺り、1.1グラムのタンパク質を消費する必要があります。
しかしダイエット中他の食品も摂取することは可能です。例えば、果物、野菜、脂肪も制限なく食べることができます。通常消費するタンパク質の量を増やすと、他の食品の摂取を少し控えるようになります。ただ高タンパク質ダイエットには明確な制限やルールはありません。
タンパク質をいつも多く摂取しないといけないことを除いては、普段の食事と変わらないダイエットです。そして明確なダイエットの目標を持っているならばなおさら簡単に行うことができるでしょう。しかしまず個人の体の状況や必要性を考慮することが大事で、高タンパク質ダイエットは以下に挙げる病気を患っている人にはお勧めできるダイエットです。
過剰体重や肥満体
多くの研究で、タンパク質摂取量をゆっくり増やしていくと体重は減少するという結果が出ています。もし極度の栄養失調または深刻な身体的問題を患っていないのであれば、タンパク質は体がエネルギーを生み出すために使用する最後の物質になります。
ここで言えることは摂取したタンパク質のカロリーは体は使わない、ということです。筋肉を作るためにタンパク質を使わないのであれば、タンパク質は尿によって流れ出てしまうのです。
もちろん目標が減量であるならば高タンパク質ダイエットにより、脂肪よりタンパク質摂取量が増えていきます。
運動選手
前にも述べたように筋肉を作るためにエクササイズをすると、体はエクササイズによる負荷に耐えなければなりません。しかしタンパク質はこのストレスに耐えれるだけのエネルギーを与えてくれます。スポーツはどんなものであれ、ストレスを受ける活動だからです。
怪我をした時
もし体が怪我をした時は、怪我を早く治そうと努力すると思います。私たちの細胞は、高い値のものもあれば低いものもありますが、タンパク質でできています。この数値は変動しますがタンパク質は細胞には必要不可欠な成分です。普段の摂取量より多くタンパク質を摂ることによって、細胞の修復を促進させることができるのです。
ケトジェニックダイエット
高タンパク質ダイエットではなく、ケトジェニックダイエットをする場合は少し複雑になります。体がケトーシス状態になるためには、炭水化物の摂取を減らしタンパク質摂取量を増やさないといけません。しかし毎日の食事でパン、パスタ、米、シリアルや小麦粉類を食べず、また果物や野菜も食べないとなると食べるものがなくなってしまいます。
炭水化物を多く含む食べ物によってブドウ糖は生成されますが、体がブドウ糖が極端に少ない状態になるとケトン体を生成する状態になります。これらの分子はブドウ糖と同じ機能を果たしますが、ブドウ糖と同じような効果は発揮しません。
症状とサイン
体が疲れていないのにだるいと感じるときは、数日間このようなダイエットを行いブドウ糖が体に不足している状態の時です。頭痛、偏頭痛、気持ちの不安などこれらの症状は決定的に糖分が不足していることで起こります。
体からきつい匂いが出てきたり汗をかいたり、尿を出す回数が増えるなどの現象はケトジェニックダイエットをした時に起こる極的な症状です。ビタミンやミネラルを多く含む食べ物の摂取を制限するようなダイエットは絶対に長く続けるべきではありません。
体のことを一番に考えること
ケトジェニックダイエットのようなダイエットを始めようと考えているならば、正しいやり方に沿って行うようにしてください。ダイエットに詳しい人の話を聞いて勉強することも大事でしょう。果物と野菜は摂取制限をしても、少量だけでも毎日の食事で食べることが大事です。ブドウ糖は大事な成分で、ブドウ糖が体の健康を維持する上で果たす役割がとても大きいからです。
しかし果物や野菜を食べ過ぎてしまうと、ケトン体を生成することが難しくなります。そして期待した結果が得られなくなるでしょう。その場合はこのダイエット自体が悪いのではなくうまく最初に計画できなかったことが原因です。
ブドウ糖を含む食べ物をたくさん食べると上記にようになってしまいます。しかし適度で十分なブドウ糖を摂取しないと失神したり運動機能の低下などの症状を引き起こしてしまいます。体がケトーシスの状態が長くなればなるほど、ビタミンとミネラル欠乏状態に陥ってしまうからです。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Paoli, A. (2014). Ketogenic diet for obesity: Friend or foe? International Journal of Environmental Research and Public Health. https://doi.org/10.3390/ijerph110202092
- Pesta, D. H., & Samuel, V. T. (2014). A high-protein diet for reducing body fat: Mechanisms and possible caveats. Nutrition and Metabolism. https://doi.org/10.1186/1743-7075-11-53
- Paoli, A., Bosco, G., Camporesi, E. M., & Mangar, D. (2015). Ketosis, ketogenic diet and food intake control: A complex relationship. Frontiers in Psychology. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2015.00027
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。