きゅうりについて知っておくべきすべてのこと

きゅうりについて深く考えたことはありますか? 今回の記事では、きゅうりの歴史や栄養価など、きゅうりについて知っておくべきすべてのことを学びましょう。
きゅうりについて知っておくべきすべてのこと

最後の更新: 22 1月, 2020

きゅうりはウリ科の一年草で、果実の部分をきゅうりとして食べています。

ウリ科の植物は約850種ありますが、そのほとんどが皮が硬く円筒形の果実をつけます。

きゅうりの歴史

きゅうりの起源には諸説ありますが、異なる国や文化の人々に長年にわたって愛されている野菜であることは間違いありません。

一部の科学者は、現在では絶滅した野生のきゅうりは、アフリカ南部の熱帯地域が原産だと考えています。

きゅうりが最初に言及された文献はメソポタミアですが、ほぼ同時にエジプトの文献にも登場することが、古代のレシピをまとめて公開した考古学者ジャン・ボッテロ氏のおかげで明らかになっています。

きゅうりがエジプトに存在し、ファラオの時代にも登場することもわかっています。

旧約聖書では、モーセに従ったユダヤ人が、かつてエジプトで食べた食べ物を切望してことが記載されていますが、これがきゅうりだとされています。

1000年頃には、きゅうりの栽培が地中海を越えて、ギリシャとローマに広がりました。

皇帝ティベリウスの食事のメニューに、常にきゅうりがあったとも言われています。

ローマ人は、きゅうりを様々な治療に使用したと考えられ、ローマがヨーロッパ諸国を支配するとヨーロッパと中国にきゅうりが持ち込まれたと考えられています。

また、きゅうりをヨーロッパに広めたのはローマですが、アメリカに持ち込んだのはスペインです。

現在のきゅうり

世界中で栽培され愛されているきゅうりは、トマト、キャベツ、玉ねぎについで世界で4番目に多く栽培されている食品だと言われています。

きゅうりは、サラダや漬物、そしてピクルスなどの様々な方法で消費されています。

中国は年間約2300万トンの消費を誇り、その後は、トルコ、イラン、アメリカとなっています。

スペインでは年間50万トン弱が消費されています。

きゅうりについて知っておくべきすべてのこと きゅうりの栽培

2011年には、大腸菌によって生成される志賀毒素によって起こる溶血性尿毒症症候群の大発生があり、ドイツで少なくとも32人が死亡し、1,000人以上が感染したと言われています。

これにより、「きゅうりの危機」と呼ばれる事態が起こり、ドイツ当局は、大腸菌の発生についてスペインのきゅうりを非難しました。

しかし欧州委員会が調査をした結果、きゅうりには細菌汚染は見つからず、最終的にはセロリが原因であることが判明しました。

しかしこの時には、すでにアルメリア、マラガ、グラナダを起源とするスペインのきゅうりを避ける人が増えていました。

また、ヨーロッパで「きゅうりの危機」を引き起こした変異細菌大腸菌は、2012年8月に日本で発生した、白菜の浅漬けによる大腸菌 O157食中を引き起こしたものと同じだと言われています。

きゅうりの旬

夏の野菜であるきゅうりは、一般的には6月から9月までがその栽培シーズンですが、現在は温室のおかげで一年中食べることができます。

きゅうりの品種によって、サイズ、形、皮の色によって決まります。

きゅうりは、ピクルスに使われるサイズの小さいもの、スライスに使われる長めのもの、また海外では長さが25cmになるものもあります。

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栄養価

およそ97%が水分で構成されているきゅうりは、水分含有量がとても高く、100グラムは14カロリーと低カロリーです。

きゅうりには、カルシウム、リン、カリウムが豊富に含まれています。

ビタミンCが豊富なきゅうりですが、他のビタミンの含有量はとても少ないことでも知られています。

きゅうりは、サラダに追加したり漬物やピクルスにして長期保存するなど、様々な方法で食べることができます。

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