エクササイズするのにベストな時間帯とは?
アスリートを筆頭として私たちは普段エクササイズの内容によって食事の内容を変えたりすることがありますが、では一体エクササイズをするのにベストな時間とはいつなのでしょうか? 実はこの話題については専門家や医師の間でもさまざまな意見が飛び交っているのです。では、どういった意見があるのかを見ていきましょう。
朝がベスト?
多くのアスリートや専門家は午前中にトレーニングすることを推奨しています。朝はまだ体に負担がかかる重い食事を摂っていないので、体重をコントロールすることができ代謝をスピードアップさせることができます。この考え方では、運動は1日が始まっての最初の数時間のうちに行われるべきだとされています。
覚えておきたいのは、朝のほうが夜よりも多くのエネルギーを蓄えているというわけではなく、夜の間に体が十分に休息したことにより、精神的にエネルギッシュに感じるのだということです。
一般的に考えると、午前中にエクササイズをすることはあわただしい毎日のスケジュールにでもうまくフィットします。また、空き時間の短かい時間にトレーニングを済ますとなお良いでしょう。しかしながら、朝のトレーニングにもやはりマイナス面があります。
朝にエクササイズすることのデメリット
では朝にエクササイズするということについてのデメリットをお伝えしましょう。まず人間は8時間の睡眠をとった後、朝は体温が非常に低くなっています。そのため筋肉が柔軟でないので、怪我のリスクが高まります。
こういった理由で、朝に激しい運動をするということは危険性が高いのです。朝に効果的なエクササイズを正しいテクニックで行ってそれなりの結果を出そうとするなら、多かれ少なかれ怪我や不調がでてくる可能性があります。
もし朝にエクササイズをするというのなら、できる限り食事に気を使い、軽めにすませることをおすすめします。食事を1日に5、6回に分けて摂り、そして必ず準備運動をするようにしてください。
結局のところ、朝の時間帯がエクササイズに向いているというのは根拠の薄い社会的通念にすぎないということです。実際は多くの人が、夕方の方が体力があるということを主張しています。
夜にエクササイズすることのメリット
夜に運動するとはるかに効率的な結果が得られると言う専門家もいます。理由としては、夜のほうがより体が温まっていて柔軟性も高いからです。したがって、より動きやすく怪我の可能性も低くなります。
たとえ精神的に疲れていたとしても、体は夜のほうがスムーズに動くのです。また夜にエクササイズするということは、体重を増やす必要がある人々に非常に向いています。なぜならエクササイズの後、沢山食べることができるからです。
しかし夜のトレーニングにもマイナス面があります。精神的に疲れていることもあるし、体が思うように動かないこともあります。また、夜に食べた物は私たちの体型に直接影響を与える可能性が高いので、状況に応じて食事の管理をうまく行わないといけません。
一日に行うあらゆるエクササイズの種類
つまりまとめると、人間の体の機能上、朝に適したエクササイズと夜に適したエクササイズがあるということです。コルチゾールとテストステロンというホルモンの状態が一日を通して変動することに関係しています。
またそのホルモンの状態から考察すると、朝は柔軟体操と有酸素運動が向いています。具体的にはエアロビクス、ストレッチ、ランニングなどがあげられます。
日中から特に18時以降の夜の時間帯はテストステロンのレベルが上がってくるので、激しい運動をするならこの時です。持久力の必要な運動は最も夜が適しているといえるでしょう。
ライフスタイルによって人それぞれ
多くの場合、ランナーは午前中にトレーニングしますし、逆にボディビルダーと水泳選手はお昼から夕方6時までにトレーニングします。プロのスポーツ選手はそれぞれ特定の方法で訓練してるのです。
その一方で、私たちは人間が元来持つ生理的な機能を無視することはできません。私たちは社会生活を送る上で、やらねばならないことをやり、仕事やスケジュールをこなし、そして心理的なものに折り合いをつけながら生活をしています。つまるところ重要なのはどんなことがあってもエクササイズをやめない、ということです。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。