HIIT:高強度インターバルトレーニングをすべき理由
HIITは新しいトレンドのワークアウトであり、すばらしい結果が出ると証明されています。まだこの新しいワークアウトをよく知らないのであれば、このまま読み進めてみてください。
HIITをどうしてワークアウトルーティーンに取り入れるべきなのか詳しく解説していきます。
HIITとは?
HIITとは高強度インターバルトレーニングのことです。このワークアウトは30秒ほどの短時間の間に体の最大のパフォーマンスを発揮させます。そして同じく短時間の休憩で心拍数を下げていきます。
このトレーニングはミトコンドリアの生成を活発化させるという学術研究があります。ミトコンドリアとはグルコースを代謝しエネルギーに変換することができる細胞です。週に3回のHIITを通し効率的に良い結果を手にしましょう。
HIITをするメリットとは?
- 効果的な脂肪燃焼。高強度のエクササイズは代謝を活性化させ、すばやく脂肪を燃焼させます。実際には、セッション終了後もカロリーを燃焼し続けることになります。
- 心臓血管の健康状態改善。このトレーニング法では心臓にかかる圧力が変化するため血液循環や心機能の改善が期待されます。
- 筋肉の維持。HIITはテストステロンの分泌を促します。そのため、激しいエクササイズ中は、筋肉は鍛えられ、筋肉量を維持できます。
- 糖尿病の助けに。このトレーニング法はグルコースの代謝に優れており、インスリン抵抗性を下げることを手助けするため、糖尿病患者にも適していると言えます。
- 運動能力を向上させることができます。
- 成長ホルモンを活発化させアンチエイジング効果が期待できます。
- 脂質の酸化。
- 肥満防止。
- 心臓病予防。
ご覧の通り、HIITには数多くのメリットがあることがお分りいただけたと思います。次は、まだ試したことのない方のために、このトレーニングの始め方を紹介していきます。
HIITのやり方
HIITを始めるにあたりいくつかシンプルなルーティーンがあります。習得のためガイドラインを用意しました。ランニング中や、エリプティカル、トレッドミル、バイク、ステアクライマー、ローイングマシンの使用中、スイミング中などにできる簡単なエクササイズです。
ルーティーンはシンプルです。そして毎週少しずつ繰り返しを加えていきます。流れは次のような感じです。
- 5分間のジョギング。
- 30秒間ダッシュ、30秒間ジョギング、そして残りの時間をランニングでトータル3分間。
- 再び5分間のジョギングで終了です。
- 毎週30秒間のダッシュとジョギングを1セットずつ増やしていきましょう。
まずはダッシュとジョギングの時間を固定し、体力がついてきたら、15秒ずつ、30秒ずつ、45秒ずつ、60秒ずつなど時間を変えてみましょう。ただし、ウォーミングアップと心拍数を元に戻すためのクールダウンのため前後に必ずジョギングすることを忘れないようにしてください。
HIITをしていい時としてはいけない時
HIITには数え切れないほどのメリットがありますが、毎日やればいいというものではありません。週に3回よりも多い数をこなしてしまうとトレーニング過剰になる恐れがあります。そうなると、体に悪い影響を及ぼしかねません。
加えて、結果が見えなくなることで、やる気をなくしてしまうことになってしまうかもしれません。というのも、同じエクササイズを何度も繰り返すことで、体が慣れてしまい、効果が薄れてしまいます。HIITとともにウエイトトレーニングを並行して行い、最低でも週に2日は休養にあてると良いでしょう。
当然ながら、体に最高レベルのパフォーマンスを要求するトレーニングであるため、慢性的、急性的問わず怪我を抱えた状態でHIITはしないようにしましょう。怪我の悪化につながる危険があります。
以上の点を踏まえ、安全に、そして最高の結果を得れるようHIITを実践しましょう。最後に、いい食事と休養はトレーニングと同じくらい重要だということも忘れないようにしましょう。
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