リュフィエ・ディクソンテスト 方法と分析

フィットネスレベルには個人差があり、ある特定のエクササイズに適している場合と適さない場合があります。リュフィエ・ディクソンテストを使えば、各個人が運動に適しているかどうかを測定して分析することができます。
リュフィエ・ディクソンテスト 方法と分析

最後の更新: 05 12月, 2019

リュフィエ・ディクソンテストとは、私たちの心臓が身体運動にどう反応するかを知るための簡単なテストです。

身体運動を通じて心臓の適応と回復を評価するこのテストは、各個人の体調が結果として示されます。

このテストはとても簡単に実施することができ、所要時間はおよそ数分です。

誰でも自宅などの快適な場所で行うことができます。

いくつかの数式を適用し、その結果によってどのような対策を講じるべきかを判断するのに役立ちます。

リュフィエ・ディクソンテストを使用する人は、脈拍を数える方法と正しいスクワットの方法を理解していることが前提となります。

  • 立った状態から、手を前に伸ばしてスクワットを行います。
  • 素早く最初の状態に戻ります。

リュフィエ・ディクソンテスト

このテストは、1980年代にフランスのスポーツ選手を評価するために人気となった方法です。

3回脈拍を測定する方法がありますが、15秒間実行して、その結果に4を掛ける人もいます。

P1:運動を開始する前、まだ休んでいる時の脈拍。立っていても座っていても構いません。
P2:運動が終わってすぐの脈拍。運動を終えた直後に計測します。
P3:1分間の回復を行なった後。これはP2の後1分間に休憩し、その後脈拍をもう一度チェックします。
最初の測定(P1)を行ったら、45秒で30回スクワットを行います。女性は30秒で20回を行う必要があります。

スクワットの数は、決められた時間内に行う最小値であることに注意してください。

つまり、45秒が経過する前に30回スクワットを行なった場合は、時間になるまでスクワットを続けなくてはいけません。

リュフィエ・ディクソンテスト

データ次の数式に適用します。

I =(P1 + P2 + P3)– 200/10

リュフィエ・ディクソンテストの結果の分析方法

この数式からでる結果は、心臓の健康の指標となります。

スコアに応じて、心臓が運動に耐えられるかまたは運動前に医師に相談する必要があるかを判断します。

0〜4:短期の身体運動に最適です
4〜8:心臓は運動に適しています
8〜12:適切なフィットネスレベルに戻るための計画を立てる必要があります
12〜16:専門医の診断を受けて徹底的に検査をする必要があります

16以上:明らかに心臓の状態が悪いか弱くなっています

リュフィエ・ディクソンテストの例

(80 + 125 + 90)– 200/10 = 9.5

この結果はテーブルの3番目、つまり8~12の範囲です。

そのため、運動を開始するには理想的とは言えない「範囲外」の結果となっています。

これは心臓に問題があるという意味ではありませんが、心臓の健康を改善する計画が必要となる場合があることを示しています。

スポーツ選手向けテスト

前のテストと同じですが、より厳しくなっています。

各数式は、スポーツ選手によって異なります。これは一例としてご覧ください。

I =((P1 – 70)+ 2 *(P2 – P0))/ 10

範囲は次のとおりです。

0~3 =すばらしい
3~6 =正常
6~8 =弱い
8以上=高性能スポーツに十分な状態ではない

心拍数 リュフィエ・ディクソンテスト

前のケースと同じように心拍数の測定を行うと、結果は次のようになります。

I =(55 + 2 * 10)/ 10

I =(55 + 20)/ 10

I = 75/10 = 7.5

そのため、プロのスポーツ選手に同じようなテストを行っても、それぞれ異なる結果が表示されます。

つまりプロのスポーツ選手の場合は、必ず医師や専門家を監督やコーチとして伴った状態で、それぞれの競技を行うことが大切です。

アマチュアの場合は、許容されることもありますが、プロの場合は必ず専門家が選手の健康状態を常に観察する必要があります。

リュフィエ・ディクソンテストは、各個人がトレーニングに対応できるかを数式の計算から導きだす、フィットネスレベルを見つける確実な方法の一つと言えるでしょう。


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