サスペンショントレーニングで大事な7つのポイント

「サスペンショントレーニング」とも呼ばれる「TRX」は、自分の体重と重力を負荷として利用する全く新しいトレーニングシステムです。
サスペンショントレーニングで大事な7つのポイント

最後の更新: 07 3月, 2019

近年、サスペンショントレーニング(以下、TRX)は数あるトレーニングマシンの中で最も優れたものの一つであると言われています。しかしこのマシンの特性を最大限に生かすためにはやはりTRXのことをよく知っておく必要があります。まずTRXを使用する目的ですが、これは脂肪を燃焼させて体重をコントロールし、体中の筋肉を使いながら筋肉量をあげていくことが挙げられます。

TRXとは

TRXはもともとアメリカ海軍の特殊部隊向けに、設備が整っていない場所でもトレーニングを行えるようにと考えられたシステムです。

アメリカ海軍はよりよいトレーニングのためにと、廃棄処分のパラシュートロープなどを使って器具を作り、自分の体重を使ってトレーニングを行う方法を編み出したのです。

TRXでは弾力性のあるハーネスとグリップ付きのストラップのような器具を使って、これに体重を預けてトレーニングを行います。

これを使ってトレーニングすると全ての筋肉を使うことになるので、耐久性がつき、体重の減少や維持に役立ち、筋肉量も増加し、そして姿勢もよくなるなどといった素晴らしい結果が得られます。

またこの器具を使用する際に知っておきたいことの1つとして、刺激が少ないトレーニング方法であるということがあげられます。つまり、高齢者などを含むあらゆる年代の人々に適したトレーニング方法であるということです。

TRXは多くの場合、さまざまな病気やけがのための治療目的としても推奨されています。でももし何かの疾患を持っているということでしたら、まずはトレーニングに取りかかる前にかならず医師にご相談ください。

TRXの特徴

1.効果絶大

TRXはとてもバランスのいい運動であり、また体重を減らしたい人にも大変おすすめのトレーニングです。初心者にとっては少しの忍耐力が必要で器具を用いていろんな運動を行わないといけませんが、あなたが設定した目標を達成するだけでなく、敏捷性も身についてきます。

TRXを使ったブルガリアンスクワット

 

2.器具を固定する場所

TRXのメリットの一つとして「家を出る必要がない」ということがあげられます。しかし、自宅でTRXを使用する場合は金具を固定する場所など、考慮すべき事項がいくつかあります。

TRXの金具は人間の体重を支えなければいけないということを考慮して、例えば家の中の梁、柱、木などの強くてしっかりした場所に固定する必要があります。また、2〜3メートルの高さに設定するようにしましょう。

3.床をチェック

TRXを使うときはかならず床の状態も確認しましょう。滑りにくい床であることが非常に重要です。もし床が滑りやすい状態だと、悪い姿勢になったり、場合によっては怪我がおこったりとトレーニングに重大な悪影響を及ぼします。

4.グリップは補助的に使う

スクワットなどの特定のエクササイズを行うときは、グリップはあくまでも補助的に使用してください。もしグリップに大きな力をかけてしまうと、肩へ圧力がかかってしまうことになります。

trx

対して、補助的な支えとして指だけでグリップを使うと足の運動量が増えるのでより効果的なエクササイズとなり、目に見えるほどの結果が得られます。

5.器具を点検する

TRXでトレーニングする前には器具をしっかり点検することが大切です。また器具を長時間太陽にさらさないようにしましょう。湿度や寒さ、高熱は、器具に使用されている金属やナイロンに深刻なダメージを与える可能性があります。

6.準備運動をする

他のスポーツと同じようにTRXのトレーニングの前に準備運動をすることは、このエクササイズの効果を最大に生かして、また怪我を避けるためにも不可欠です。準備運動としては何種類かをあわせて行うと良いでしょう。

例えば次のような準備運動を取り入れてみてください。
例:TRXのハンドルを握り、腕を大きく開いて、ひじを曲げずにゆっくりと後方に倒します。

trx

7.正しい姿勢で行う

TRXを使用する際に注意しないといけないのは姿勢です。正しい姿勢で行わないとトレーニングの効果が最大限に得られないだけでなく、怪我をしてしまう可能性もでてきます。インストラクターにアドバイスを求めるか、もしトレーニングを自宅で行うのであればTRXの解説動画などを見て、それに必ず従うようにしてください。

TRXは最も優れたトレーニングの1つといって間違いありません。多くのメリットがあり、さまざまなフィットネスの目標を達成するための理想的なトレーニング方法といえるでしょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。