シナモンの体への効果とは?
シナモンはスリランカに起源を持ち、今ではインドネシアや中国、インド、ジャワ、マダガスカル、セーシェル島、モーリシャス島、ビルマ、マレーシア、ブラジル、アンティル諸島、ガイアナで生産されています。しかし、未だスリランカが主要な生産国であることには変わりがありません。
シナモンの枝は甘みがあり、またピリッとした辛味も感じます。シナモンの理想的な栽培環境は温暖な気候で、そのため上記のような国々で生産されています。
シナモンは料理に使われることはよく知られていますが、古代より健康上の効果があるものとして様々な形で使われてきました。しかし製薬技術の発展に伴い、シナモンの使用は徐々に減っていっています。
シナモンの重要な効用
糖尿病
やはりシナモンの最も大きな効用のひとつは、2型糖尿病患者のために使われることでしょう。シナモンに含まれるシンナムタニンB1は血糖値を下げる働きがあります。これは空腹時、または食後の摂取によってより大きな効用をもたらします。
いくつかの研究によって、この成分はインスリン受容体を刺激し、それを無効化する酵素を抑制することが示されています。これは細胞の働きを高め、グルコースをエネルギーとして使う助けとなります。
消化器官
シナモンのもうひとつの大きな効用は消化器官に現れます。シナモンは食物繊維、カルシウム、鉄分を多く含んでおり、胆汁酸塩に付着し、体から排出するのを助ける働きがあります。塩分の蓄積や不十分な排出は大腸の健康にダメージを与えるため、これは実際的な効用です。
腸のリズム
上記のようにシナモンは胆汁酸塩を排出する働きがあるため大腸に効用があります。しかし、臓器に対する効用はこれだけではありません。シナモンは過敏性腸症候群の処置に役立てられます。シナモンは腸のリズムを整える働きをし、下痢止め薬として使われたり、またはその他の腸の疾患の処置にも用いられます。
吐き気や嘔吐
シナモンにはさらに吐き気や嘔吐を減らしたり、抑えたりする効用があります。これは特に、こういった症状が顕著に現れる妊娠1か月目の女性にはうってつけの効用と言えます。
インフルエンザと風邪
シナモンを少しカモミールティーに加えたものや、シナモンエキスとジンジャーの組み合わせはインフルエンザや風邪、またはその他の呼吸器系の症状に対しての自然療法となりえます。
シナモンの働きによって体温を下げることや咳を抑えることができるため、症状を改善できます。しかしこれだけにとどまらず、抗菌作用や抗炎症作用といった働きもします。こういった効用によって、呼吸器系の症状を早く鎮めることができます。
コレステロール
様々な研究により、シナモンによってコレステロール値を下げることができることが証明されており、結果として、心臓病や動脈硬化を防ぐことができます。
脳機能
医師の研究によりシナモンは、特に高齢者の脳機能に刺激を与えることが証明されています。調査を通し、シナモンのガムを噛んだ被験者たちは、注意力、認識力、記憶力、そして動体視力の点でより良い結果を残しています。
抗凝固薬
その他のシナモンの効用は抗凝固作用にあります。これにより血液中の血小板の数が増え過ぎるのを防ぐことができます。
この特性は、生理中の女性には強壮剤としての効果があり、生理痛を和らげたり、防いだりといったことが期待できます。
ビタミンとミネラル
シナモンにはビタミンCやビタミンBといったビタミンが含まれています。さらには、鉄分やカリウム、リン、カルシウムなどのミネラルも含まれています。
そのため、それほど多くの量を食べることなく、シナモンで体に必要なビタミンやミネラルを摂取することができます。
このようにシナモンは多くの効用を持っています。そのため、多少刺激の強い味ではあるものの、日々の食生活に少量のシナモンを取り入れることを強くおすすめします。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。