妊娠中のランニングについて:気をつけたいポイント

ごく最近まで女性が妊娠していることがわかると運動をしてはいけないと考えられていましたが、実際はそうではありません。この記事では妊娠中のランニングについて詳しくご説明していきます。
妊娠中のランニングについて:気をつけたいポイント

最後の更新: 01 5月, 2019

妊娠している9ヶ月の間は、個人の体の状態に応じて運動のルーティーンを維持することが非常に大事です。妊娠前からランニングなどのスポーツを練習していて妊娠がわかった場合は、専門的なアドバイスに従った上で日課として続けることができます。それでは妊娠中の走り方やその実行方法について詳しく見ていきましょう。

妊娠中にランニングしてもよい?

研究や調査によって妊娠中のランニングについての考え方が変わりました。母体と赤ちゃんの両方にとって運動が不可欠であることが示されたからです。

ヨガ、水泳、ピラティス、ウォーキングなどの他に、多くの女性は妊娠中でもランニングを続けています。妊娠中のランニングはますます人気がでてきており、多くのメリットがあるといわれています。

妊娠

なんらかのリスクがある妊娠であったり特別な医師の指示を受けていない限り、妊娠中のジョギングやランニングは自身を向上させることができます。また骨粗鬆症や過度の体重増加を防ぎ、足のむくみを和らげ、子癇前症の予防に役立ちます。また分娩を楽にし、産後の回復をはやめることもできます。

ランニングは中〜高強度のエクササイズですが自分のペースで行うことができます。一度も走ったことがない場合は徐々に始めて、ゆっくりと体に慣れさせるようにしてください。

妊娠中にランニングを行うときのアドバイス

妊娠する前にランニングしていたかどうかに関わらず、適切なアドバイスに従うことによって妊娠中でもランニングを行うことができます。

1.医師に相談する

たとえ友達や知り合いが妊娠している時にランニングして問題がなかったとしても、すべての女性の体が同じというわけではないので、自分に適しているのかどうかを医師に必ず確認する必要があります。もし差し控えないといけないと診断された場合は、どういった運動だったら大丈夫なのかを尋ねましょう。

2.適度な運動にとどめる

もし経験豊富なランナーであったとしても、運動が母体と赤ちゃんに与える影響について学んでおかないとなりません。言うまでもありませんが、マラソン、暑い中を走るなど、無理して体を動かすことはおすすめできません。

ランニングの代わりとしてジョギングやスピードウォーキングを試してみるのも良いでしょう。お腹がより重くなってきて疲れが出始める第3期に特に適しています。十分な水を飲むようにし、また一日で一番暑い時間帯には外に出ないようにしてください。

3.快適なウェアを着る

これは妊娠中の女性だけではなく一般的に運動を行う全ての人に対して当てはまることですが、体に合ったウェアを買うようにしましょう。さらに妊娠中の場合は特に腹部や足首の周りをきつく締めすぎないものを選ぶようにしてください。また体をドライに保ち、汗を吸収するスポーツウェアを探すと良いでしょう。

シューズに関しては快適で動きやすいものを選んでください。転倒や怪我を防ぐことができるようなランニング向けのものがベストです。妊娠中の女性は靭帯が緩くなっているので捻挫しやすいということを覚えておいてください。

4.体に耳を傾ける

妊娠中のランニングは楽しくて健康的ではありますが、体に刺激を与えすぎる可能性があるので悪影響を及ぼす危険性があります。ですから体をしっかり観察して細心の注意を払うようにしましょう。

異様に疲れる、膝が痛い、ランニング後に心拍数が下がらないなどといった症状が起こったときは、できるだけ早くかかりつけの医師に相談してください。また何か不快感や痛みがある場合も、専門の医療機関からアドバイスを求めることを躊躇しないようにしましょう。

5.姿勢を良くする

妊娠

妊娠中はお腹を支えないといけないので、腰にかなりの負担がかかります。一般的に妊婦は痛みを軽減するために腰を反らした状態にしてしまうのですが、これは転倒につながる可能性があります。走るときは背中をまっすぐにし、頭を上げ、そして肩を後ろにひいてください。そうすることで、足がつったりすることや筋肉痛を防ぐことができます。

妊娠中のランニングはレースや競争ではなく、楽しくて心地よい運動でなければいけないことを覚えておいてください。適度な運動を行うことが母体と赤ちゃんに良い影響を与えるのです。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。