新型コロナウイルスによる試合中止の法的側面

新型コロナウイルスの世界的大流行で、世界中でスポーツの試合やイベントが中止になっています。試合中止に関する法的な側面はどうなっているのでしょうか?
新型コロナウイルスによる試合中止の法的側面

最後の更新: 25 5月, 2020

ほとんどのサッカーリーグは、新型コロナウイルスの影響で試合の中止を発表しましたが、この措置の法的側面はどのようになっているのでしょうか? 今回の記事で詳しく学んでいきましょう。

新型コロナウイルスによる試合の中止

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために公衆衛生上の緊急事態への対応として、初めのうちは無観客での試合が提案され、実際に行われたケースもありましたが、新型コロナウイルス の危機が進むにつれて最終的にはさまざまなリーグの完全または一時的試合中止にまで至りました。このタイプの措置は、その後ほとんどのスポーツにも引き継がれ現在に至っています。

厳密にいうと、試合の中止は、法的な問題を引き起こすことはありません。

イタリアやフランスなどの国では、新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせるために隔離措置を続けることが義務付けられています。例外として記載されている要件を満たしている人以外が街に出るのは違法です。

新型コロナウイルスによる試合の中止が法的に大きな影響をもたらすことはないとはいえ、経済的な損失が莫大になるのは事実です。ヨーロッパ全体で最も利益をあげている業界の一つであるスポーツから、直接的または間接的な影響を受ける人は多くいます。

スペインサッカー連盟(RFEF)の会長であるルイス・ルビアレス氏が表明したように、現在の優先事項は人々の健康です。そのため、今後スペインサッカー連盟が新しい試合の予定を計画したりスケジュールを作成することはできません。

新型コロナウイルスによる試合中止の法的側面

同様に、ほとんどの場合、新しい試合日程に関する公式情報はまだありません。現時点では、まだ夏のことは考えられていませんが、今後の状況の変化に応じて適切な措置が講じられるでしょう。

新型コロナウイルスはスポーツにどう影響しましたか?

新型コロナウイルスは社会の隅々にまでその影響を与えています。それは健康面だけでなく、世界全体の経済においても真の悲劇的状況となっています。

世界的な新型コロナウイルス のパンデミックにより、スポーツは最も影響を受けた分野の1つです。これは、パンデミックの深刻な影響が始まったヨーロッパやアジアで、スポーツ業界が経済の主要な原動力となっている業界の一つだからです。この状況はその後世界中で拡大しています。

サッカーの特定のケースにおいては、リーグとトーナメントの大部分が中止または延期されています。最もよく知られている最後のケースが、コパ・アメリカ2020の中止で、同じ会場で2021年に開催されることが決定しました。同様に、UEFA欧州選手権2020も、2021年への延期が決定しています。

他のスポーツも新型コロナウイルスの世界的な大流行の影響を受け、中止が決定しています。フォーミュラ1でさえ、マクラーレンチームのメンバーが新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したあと、オーストラリアGPを中止しました。MotoGPの大会も新型コロナウイルスの影響で、同様に延期が決定しています。

法的側面という問題に話題を戻すと、他のスポーツにおける試合や競技の中止および延期は、法的には問題を引き起こすものではないと考えられています。

世界経済への影響

残念ながら、新型コロナウイルス による様々な影響と経済的損失が起こるでしょう。それぞれのクラブは、回復プロセスを加速するために、今後数か月間から2021年にかけて、自分たちの経営計画を再考する必要があります。

新型コロナウイルスにより、世界の人々の健康と経済は危機に瀕し、社会のあらゆる高生産セクターに影響を与えています。この中でも、スポーツは最大級の収入と利益を生み出す最も重要なセクターの1つです。

新型コロナウイルスによる試合中止の法的側面 スポーツ選手と新型コロナウイルス

今後数か月は、私たちにとって間違いなく試練の日々となるでしょう。現時点で最も重要なことは、ウイルスの感染拡大の予防と抑制です。新しい計画とともに、必ず広い意味での回復期がやってくることでしょう。

新型コロナウイルスが原因で中止になった試合は、直接的または一般的な法的影響はありませんが、経済面において最大の影響を受けることになるでしょう。各クラブは、自分たちの持つ責任を果たすように努力を続けることで、近い将来に起こる数々の問題を回避しなければなりません。


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