フィットネスバイクでの正しいフォームとコツとは?
フィットネスバイク(またはエアロバイク、エクササイズバイク、ステーショナリーバイク)は有酸素運動を行うのに非常に効果的で最適の器具です。しかし適切なフォームで乗らないと大変危険なので、しっかりとした正しい知識を得てから使用するようにしてください。
通常、フィットネスバイクのトレーニングのルーティーンを習得するのには時間がかかり、慣れるまではやりずらいことも出てきます。腕や背中、お尻、足の位置が定まらず何度も位置を変えたりして調整を試みてしまうことがありますが、これは良くないやり方です。
こういった器具を使ったことのある人でも、きちんとセットアップがなされていないためにフォームが悪くなってしまっている人もいます。サドルとハンドルバーの両方が適切な高さに設定してあることが大切です。そうでないとどうしても姿勢が悪くなってしまいます。
正しいフォームでフィットネスバイクに乗るためのコツ
1.サドルの高さを設定する
足を完全に伸ばすことのできない高さにサドルを設定してしまわないように気を付けましょう。いい加減な高さにしてしまうと、うまくペダルが漕げません。
ペダルを一番下に下げた時に足がほぼ完全に伸びる高さにサドルを設定してください。そしてペダルが一番上に来た時は、足は腰の高さか腰のすぐ下の位置に来るのがベストです。
サドルの正しい高さを判断する基準として、自転車のそばに立って測る方法があります。腰の位置にサドルを合わせれば準備完了です!
サドルの高さを設定するときに考慮すべきことがもう1つあります。それはハンドルバーへどれぐらい近いかということです。自転車によっては可動式のものもありますが、そうでないものもあります。
ペダルを漕ぐときはできるだけ前に、大体時計の9時の位置に押し出すようにします。そしてつま先の先端が腰のラインを超えないように気を付けてください。また肘をサドルの前に置き、前腕をハンドルバーまで延ばして、前腕から指先までが一直線となるポジションをとります。
2.ハンドルバーの高さ
トレーニングで達成したい目標に応じて2つの選択肢があります。また怪我や痛みなどの身体的な制限がある場合はハンドルバーの設定方法も変わってきます。
重要なのは、そのハンドルバーの高さで常に背中を真っすぐに保てるかどうかということです。背中がアーチ状になってしまうと、腰に負担がかかってしまいます。
腰の調子が良くない人はハンドルバーをサドルと同じ高さに設定してください。こうすることで背中が真っすぐになるので低強度のトレーニングを行いたい人や初心者にもおすすめです。
快適にスピードとパワーを向上させたい場合は、ハンドルバーを中ぐらいの高さに設定します。背中は真っすぐで少し伸びた位置になり、スピニングクラスやより高度なルーティーンを行う上では非常に一般的なポジションです。いずれにせよ背中がアーチ状になってしまわないように気を付けましょう。
3.腕と肩のポジション
腕と肩をどこに位置させるかは適切なフォームをとるために気をつけなければならない重要な項目です。これは縦に長いポジションを維持すると覚えておくと良いでしょう。
腕は半分伸ばして両肩はリラックスさせて位置を低くします。そして腕に力をこめないようにしてください。腕はペダルを漕いでいる間にグリップを握り、安定性をもたせるためだけに使います。
その他の注意点
姿勢についてだけでなく、他にも気を付けなければいけない点がいくつかあります。
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ペダリングについて
足の裏は下に伸ばした時に地面に対して平行になるようにしましょう。
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膝の幅を広げ過ぎない
膝が外側を向かないように気を付けましょう。サドルが低すぎないことを確認してください。
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サドルの上でバウンスしない
筋力不足、または体幹が弱いことからきています。
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肘を外側に向けない
肘を外側に向けてしまうと前腕に圧力がかかり、手首を傷める原因となります。
フィットネスバイクのメリット
フィットネスバイクは適切な形でトレーニングすれば、怪我の危険性が低く、有酸素運動での耐性を向上させることができる効果的な運動です。
定期的にトレーニングすると次のようなメリットがあります。
- 心血管系を改善する
- 体重と脂肪を減らすことができる
- 衝撃の少ない運動であるため、関節を傷つけることなく筋肉を鍛えることができる
- 免疫力を高め、慢性疾患を予防する
- ストレスを和らげ、体に溜まった緊張をときほぐす
以上のようにしっかりと正しいやり方を学んでコツをつかめば、フィットネスバイクを使用するときの適切なフォームを習得することができます。 このトレーニングのメリットを最大限に生かすためにも鏡の前で練習して観察し、間違ったところがあったら直すようにしましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。