マラソンの記録を伸ばすギャロウェイの手法について

あなたもランナーであるならギャロウェイの手法を取り入れ、マラソンの自己記録更新に挑戦してみるのはいかがでしょう?
マラソンの記録を伸ばすギャロウェイの手法について

最後の更新: 28 1月, 2019

ランニングの個人記録を伸ばすためにはいくつかのテクニックがあります。その中でもギャロウェイの手法はパフォーマンスを上げるために最も広く取り入れられているものの一つです。これがどんなものか、当記事でご紹介したいと思います。

ギャロウェイの手法とは?

ギャロウェイの手法についてお話するにあたり、まず考案者のジェフ・ギャロウェイについて紹介しておきます。彼はアスリートとして米国オリンピックチームに参加し、1970年代には、いくつものマラソン記録を破ってきました。

 

彼はヨーロッパ、旧ソ連、そしてアフリカの著名ランナーとしのぎを削りながら、素晴らしい記録を収めてきました。記録の中には、全米10マイル(約16.1km)選手権での47分29秒、6マイル(約9.65km)選手権での27分21秒といったものも含まれます。

ランニング 女性

また、アトランタでのピーチツリー選手権、ホノルルマラソンでも勝利し、「走る、歩る、走る」というテクニックが生まれた場所、ボストンマラソンでも表彰台に登りました。この手法を使うことで彼の競技者人生を通して、怪我することなしに120を超えるレースで勝利を収めることになったのです。

ギャロウェイの手法はどうやって行われる?

このランニング手法は、2つの動き(スピード)が組み合わされています。走ることと、歩くことです。これは、アマチュアや初心者、また、高負荷の運動に対し抵抗力が十分でない方、体調が整っていない方にとって理想的です。

同様に、この手法はプロやトップ層のランナーにも利用されています。負傷しているとき、状態がベストでないときは特に有効で、時には競争をやめる際にも利用されます。

この手法はとてもシンプルながら、より良い結果のために身につけるべきステップがあります。まずは、ウォーミングアップです。5分歩き、2分走る。そして、また5分走る。この時間は、あなたがトレーニングを継続するにつれて変えることができます。例えば、3分歩き、5分走る。そして3分歩く、のように。

ギャロウェイの手法とは、最大でも30分の時間か、5kmの距離に対する、走って、歩き、走る、です。2つの異なるスピードを組み合わせることで、体力をそれほど必要とせず、トレーニングの継続をより簡単なものにするという考えのもと考案されています。

マラソンやハーフマラソンを走る時は、持久力が重要なことを覚えておきましょう。ダッシュしたり、ゆっくり歩きすぎてしまえば、その後にランニングを再開するのが難しくなってしまいます。

ランニングの練習やレースの合間に歩くことは、お店を眺めながら散歩することとは異なります。早い心拍数に合わせ腕を振り、歩きましょう。

ゆっくり歩くのは、この運動の最後の段階です。トレーニングを終えたとき、または心拍数や呼吸を整えたいときに行ってください。

ギャロウェイの手法は有難いことに、あなたのマラソン記録に素晴らしい結果をもたらすとともに、ランニングを通じて起こり得るよくある痛みや筋肉の張りを回避することができます。多くのランナーが疲労や筋肉への過負荷を避けるべく、この手法を取り入れているのです。

またこれは大会の数日前の練習としても非常に役立ちます。トレーニングを続けながらも、体への負荷をそれほど必要としないためです。

ギャロウェイの手法

トレーニングのルーティーン例

ギャロウェイの手法を用いた練習は、怪我や疲労、筋肉痛を避ける助けになるとともに、体の限界を超えたトレーニングも避けることができます。

また、おおよそのマラソンタイムがどうなるかの想定もできます。以下のルーティーン例を参考に、ギャロウェイの手法の理解につなげてみてください。

  1. 5時間半から6時間のマラソンにおいては、5分おきに1分、歩きましょう。
  2. 5時間から5時間半のマラソンにおいては、6分おきに2分、歩きましょう。
  3. 4時間半から5時間のマラソンにおいては、7分おきに2分、歩きましょう。
  4. 4時間から4時間半のマラソンにおいては、8分おきに1分、歩きましょう。
  5. 3時間半から4時間のマラソンにおいては、1600m毎に1分、歩きましょう。
  6. 3時間から4時間半のマラソンにおいては、1600m毎に30秒、歩きましょう。
  7. 2時間半から3時間のマラソンにおいては、1600m毎に20秒、歩きましょう。
  8. 2時間から2時間半のマラソンにおいては、1600m毎に15秒、歩きましょう。
  9. 1時間半から2時間のマラソンにおいては、1600m毎に10秒、歩きましょう。

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。