ルームランナーとアウトドアランナー:違いと共通点

ランニングマシンで走る一歩と、外で走る時の一歩には環境の違いがあるだけで、走るという行動は同じです。だったらそこに生まれる細かい違いとは一体何なのでしょう?
ルームランナーとアウトドアランナー:違いと共通点

最後の更新: 27 12月, 2019

ルームランニングとアウトドアランニングのはその名の通り屋内で走ることと、屋外で走ることを意味しますが、屋内と屋外でランニングをすることには、どのような違いがあるのでしょうか?

何らかの理由によって外でのランニングができなくなることは普通のことです。悪天候や、時間の都合など、様々な理由が存在すると思います。このような時には室内でも行うことができるランニングマシンが活躍します。ランニングに励む者としては非常に便利な健康器具ですよね。

しかし、少なくともランニングマシンと外で走ることには違いがあります。あなたがランナーであれば、風の抵抗や路面などで走る時に必要な力加減が変わってくるのが分かるでしょう。

あなたの歩幅

悪天候で外出が困難な時にはランニングマシンはとても便利です。

人間にはハムストリングスという筋肉があり、歩く時や走る時にはハムストリングスの力で前に進む事が出来るのです。

しかし、ランニングマシンではハムストリングスの活動が低下します。なぜなら機械のベルトコンベヤーが自動に動くため、筋肉は普段より活動しなくて済むのです。

路面がゴムなので足底が毎回受ける衝撃も少なくなります。さらに、足裏や足で使う筋肉が減ることもあります。

ランニングマシンで走る一歩と、外で走る時の一歩には環境の違いがあるだけで、走るという行動は同じです。だったらそこに生まれる細かい違いとは一体何なのでしょう?

ランニングマシンではピッチを上げる事が出来ますが歩幅を広げることはできません。

ランニングマシンを使う人の多くはピッチ数は高いけれど、歩幅が短いのです。

ランニングマシン・ルームランニングに関しての情報

また、ランニングマシンを使うと膝への負担が増加、損傷しやすいのです。これは前脛骨筋(足の関節あたり)をよく使うのが原因だそうです。

ただしリハビリ、または怪我をしてる方には、ランニングマシンはおすすめです。なぜなら、アスファルトや砂利の路面と違い、ゴムの路面なので関節などにあまり負担がかからないからです。

アウトドアランニングとルームランニングをバランスよく使う方法もあります。スポーツ選手などはランニングマシンで身体を慣らす室内トレーニングを、そして本番に向けて室外へのトレーニングに移行していきます。また、先ほども述べたように天候や環境の影響を受けないですし、走る・歩くフォームなどを正す事にも役立ちます。

スピードに関する知覚

ルームランニング ランニングマシン

さらに、ランニングマシンの利点の1つは一定の速度を保てることです。安全に走れますが、注意点はスピードを上げる際、転んでしまう恐れがあることです。

我々の「走る速さ」の知覚はランニングマシンで影響は受けません。しかし、路上や公園などでランニングする時は環境でスピードの知覚は変わります。

あなたの気分

外で走るのはあなたの気分に大きな影響を与えます。

グラスゴー大学で行われた調査では外での運動は我々の健康にいい影響を与えるという結果を残しました。

また、2008年に行われたスコットランド健康調査には約2000人が参加者しました。その結果、参加者の半分は室内より外で自然の中で運動やトレーニングをすることにより精神的に健康だと答えています。精神的に健康な参加者はストレスを解消できたり、睡眠もよく取れたと述べています。

気分がのらないときは室内ではなく、外での運動がストレスや不安などを解放するいい機会かもしれません。

注意

ランニングマシンを初めて使う人は足元に注意を配って使ってください。特に運動をあまりしない人や高年齢の方々は転んだりつまずくことが多いです。路上で歩く・走るよりバランス感覚が異なるので、あなたのペースで体を慣らしてから走るようにしましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。