大人になってからでも水泳を始めることはできる?
泳ぐことができない人たちは、何か新しいことを学ぶのには大人からでは遅すぎると思っています。
普段「泳ぎ方がわからない」と誰かが言っているのをよく耳にします。泳げない人は水泳にメリットがたくさんあるということを知っていた上でそれでもそう言い続けており、もうあきらめてしまったかのようにも見えます。しかしどうでしょう、大人から泳ぐことを学ぶのはできないのでしょうか?
もちろん新しいことを学ぶのには若い時に始めるのに越した事はありません。運動能力がまだ発達していて脳がどんどん新しい知識を吸収することができるからです。ですから、何事も思い立った時にすぐ始めるのがベストです。
大人から始めても大丈夫?
まず、泳げないからといって恥ずかしがる必要はありません。実際問題、恥ずかしいというだけの理由で水泳のレッスンに参加しない人はたくさんいます。
でも待ってください!泳げないのは自分だけではなく、他にも泳げない大人がたくさんいます。みんながみんな、なんでもうまくこなせるわけではありません。落ち込んだ時はこのことを思い出してください。
では早速レッスンに申し込みましょう。そして以下の4つのポイントをまずはおさえておきましょう。
- 泳げるようになるという目標を必ず達成させる。
- 言い訳せずに、きちんと予定通りレッスンに通う。
- 楽しみながらも向上心をもって努力する。他のレッスン生やコーチと交流して協力的な関係を築く。
- 水を嫌がったり怖がらないこと。
水泳のレッスンにおいて
はじめに浮遊の仕方や呼吸方法など、水泳に必要な基礎的な技術を身に着ける必要があります。人間の体は水の密度より低いので水に浮かぶことができますが、すぐに出来るとは限りません。
まずは以下の6つのステップに従ってください。
- プールの浅い部分に立ちます。
- 息を吸い込んで、いったんそこでとめます。
- 頭部の半分が水につかるまで体を前に傾けます。
- キックして体が後ろに伸びるまで足を上げます。
- 背中をまっすぐにしたまま腹筋を下に向けて押します。
- リラックスしてゆっくりと息を吐きます。
この最後の項目は水に浮かぶことができるようになるために必須です。体を固定して浮かぶことができても意味がありません。むしろリラックスして水に体を預けられるようになれれば良いでしょう。
水泳の基本
通常は最初に体調チェックした後、レッスンの最初の日にコーチは初心者向けの基本的な水泳のテクニックを教えてくれます。これは特にストロークとキックを練習するためにビート板を使って行われます。
また他にもコーチは生徒の状況を把握したりレクリエーション的にプールを歩いたりして、皆が快適にレッスンを受けられるように努めてくれます。もし自分のレベルがすでにこのレベルより上だと感じても、他のレッスン生を助けるためにレッスンには続けて参加しましょう。
もしプールの中心に行くのにまだ慣れない場合はプールのふち側にいれば大丈夫です。無理をして自信を失ったり、集中できなくする必要はありません。
こちらもご覧ください→ 水泳するときに注意しないといけないポイント
クロール、バックストローク、バタフライ?
基本的なスキルを身につけたら最も簡単な泳ぎ方であるクロールを徐々に練習し始めることができます。もちろん2〜3週間やそこらでマイケル・フェルプスのようになれるわけではありません。
基本がもうわかっているので自分で練習したいと思うようになるかもしれません。でも、もしもの場合に備えて常に近くに誰かがいること、そしてけいれんやなにか非常事態が起こったときのためにライフガードがいるという環境で練習するように心がけてください。
言うまでもないかもしれませんが、足がプールの底に触れない深いところに行かないように気を付けてください。さらにどんな状況下でも自分ひとりでビーチに泳ぎに行ってはいけません。くれぐれも自分が初心者であることを忘れずに、そして海や深いプールの危険性についても常に心にとめておくようにしましょう。
最後になりますが、水泳においても人生の多くのことと同じ様に現実的な目標を設定することが大事です。そうでなければ自分に対してがっかりし、せっかく大人になってからでも泳ぐことを学ぼうという勇敢な決断したことを意味のないものにしてしまいます。もっと気楽に挑戦することを楽しみましょう。そしてもし誰かに「大人になってから泳ぐことなんてできるの?」と聞かれた時に、胸をはって「できるよ!」と答えられると素敵ですね。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。