水中エアロビクスってどんなスポーツ?
水中エアロビクスとは十分な呼吸を確保しながらできる有酸素運動と水泳の要素が合体したスポーツです。
この記事では水中エアロビクスを行う方法やメリット、具体的な例などをご紹介していきます。
水中エアロビクスのやり方
水中エアロビクスは体を沈めることができる深さで、28度から30度ぐらいの温かいスイミングプールで行われます。高さは1.2〜1.5mあれば十分で、オリンピックサイズのプールである必要はありません。
水がぬるま湯でなければならない理由は冷たい水だと呼吸がしにくくなり、逆にお湯が熱すぎると疲労やめまいを起こすことがあるからです。したがって、28度から30度というちょうどいい水温の中で行うことが重要なポイントとなっています。
このスポーツはハイドロジムや水中エアロビクス、ウォーターエアロビクスなどといわれて知られていますが、他にもアクアランニング、アクアサイクリング、アクアボクシング、アクアラテス、水中太極拳、水中ヨガ、アクアリズムなどといった派生バージョンもあります。
もちろん水泳にもたくさんのメリットがあるのですが、誰しもが思ったような効果がでるわけではないといわれています。
その点、水中エアロビクスは水の抵抗を使って全身を動かしますので、筋肉、関節、骨を強化していくのに大変都合の良い効果的なエクササイズであるといってよいでしょう。
他にも、このスポーツは水中で行われるということ、さらにグループで行う運動であるのでとても楽しく行えるというメリットがあります。
またあらゆる年齢層や体のコンディションの方にもマッチしていて、例えば線維筋痛症、変形性関節症、骨粗鬆症などといった深刻な病状に苦しむ人々にもおすすめです。
水中エアロビクスやその他のバリエーションのレッスンでは、ヌードル(浮く棒状の物)、ウエイト、ダンベル、アンクレット、グローブなどのトレーニング用具を使用する必要があります。プールの壁や階段などをうまく利用してトレーニングすることもあります。
水中エアロビクスとは?
水の中ではそのエクササイズの種類によって、動きやすかったり動きにくかったりします。そうやって水の抵抗を受けることにより、筋力が鍛えられていきます。
全体的には体への負担が少ない運動であり、難易度は低、中、高の3つのレベルに分けることができます。初心者は一番低いレベルから参加すると良いでしょう。
怪我のリスクを減らし、効果を最大限に得るにもいきなり最高レベルから水中エアロビクスを始めるべきではありません。
どんな運動でもそうですが事前に10分間ほどの準備体操をするようにしてください。例えばしばらく水中をゆっくり歩いたり、速く歩いたりします。
レッスン中に音楽をかけてリズムに乗って軽快にエクササイズを行うのも良い方法です。また、食べた後すぐにレッスンに参加するのは避け、少なくとも2時間はおくようにしましょう。
エクササイズのルーティーン例
多くの場合、以下のようなエクササイズが行われます。
- 歩く、走る
- 漕ぐ、キック
- スクワット
- ジャンプ
- 膝リフト
- つま先の体操
- ひねり体操
- はさみジャンプ
- サスペンション(浮き具を使用する場合もある)
- 階段上り下り運動(アクアステップ)
レッスン後には筋肉を元のようにリラックスした状態に戻すために、ストレッチを必ず行ってください。日々、専門家によって新しいテクニックが研究され編み出されています。
水中エアロビクスでのエクササイズには多くのバリエーションがあります。どのエクササイズも何回繰り返し行うか、体のどこを使った運動を行うか、どの組み合わせで行うか、どれだけやるかで効果が違ってきます。
水中エアロビクスを行うメリット
体のコアを強化するだけでなく、他にも以下のようなさまざまなメリットがあります。
- グループで行うので楽しく続けられる
- 血行を良くする
- 心血管の健康に保つ
- 筋肉を鍛える
- 持久力と柔軟性を高める
- 肺活量を高める
- 体脂肪率を減少させて体重増加を防ぐ
- 座りがちな生活や肥満に関する病気を予防する
- ストレスを軽減し、精神衛生上に良い
- うつ病を緩和し、気分をおだやかにする
- さまざまな体の痛みを軽減
- 参加することでエネルギッシュになる
このスポーツを行いつつ、栄養たっぷりでバランスの取れた食事を摂るようにして、素晴らしいライフスタイルを送りましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。