ビタミンDの重要性

8 7月, 2019
ビタミンDは健康の大きな助けとなります。筋肉系の強化や体力の向上につながります。さらには乳がんなどの病気のリスクを低下させる働きもあります。

少し前までは、ビタミンDの機能はカルシウムの吸収とカルシウムの血中濃度を制御する働きだけであると考える人もいました。しかし実際は、それ以上に多くのことをビタミンDは担っています。

アスリートにとって、ビタミンDはパフォーマンスの維持と向上のために最も重要となるビタミンのひとつです。またビタミンDは筋肉の回復と怪我防止のために非常に重要な役割を担います。

1日に必要とされるビタミンDの80%は自然に穏やかな日光の下で生成されます。残りの20%は日々の食事の一部の食べ物から摂取されます。

ビタミンDと骨格系

ビタミンDは骨格系の理想的な密度をもたらします。子どものくる病や大人の骨軟化症を防ぐ働きもあります。

ビタミンD

実際、ビタミンDの欠乏は骨折や骨にひびが入ったりというリスクを上昇させます。エリートのアスリートは、ビタミンDの数値を注視しています。そうしなければ骨や関節に強い負荷のかかるスポーツから体を守れないためです。

筋肉、体力、テストステロン

ビタミンDを必要とする部分は骨だけではありません。筋肉もまたビタミンDをもとに成長し正常な働きをします。

さらにはビタミンDが十分にあることでテストステロンの生成に良い影響を与えます。そして、このホルモンは、身体組織のサイズや強さに直接影響を与えるのです。

ビタミンDが不足すると体脂肪が増加する傾向にあり、それをコントロールすることが難しくなります。またジムに行き、筋肉を鍛えたり、整えたり、引き締めたりとする人たちはビタミンDが正常な水準にない場合、結果が出なくなってしまいます。

ビタミンDの多くのメリット

アスリートにとって、ビタミンDは消耗した状態や慢性的な疲労に打ち勝つための不可欠な要素です。同様に適正水準のビタミンDは、筋肉の回復や、激しい肉体的労力を使った後の回復の助けとなります。

現在、ビタミンDが肥満のリスクに影響を与えるのかの研究が行われています。また2型糖尿病に関しても同様の調査が行われています。

体重計 ビタミンD

その他にもビタミンDの水準が低い場合にアルツハイマー病などの認知症とつながりがあるかどうかの研究も行われています。さらには、ビタミンDには乳がんや卵巣がん、前立腺がんといった慢性疾患を予防する効果があることが証明されています。

ビタミンD水準の不安定さがもたらすリスク

脂溶性ビタミンの低水準がもたらす問題は多くあります。心臓病や免疫力の低下、骨粗しょう症、乾癬、関節リウマチ、結核、そして認知機能の低下などがそうです。

さらにビタミンDが不足するとうつ病や季節性情動障害を引き起こす恐れがあります。ビタミンDは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンと同じ役目を果たします。

しかし逆に過剰の場合も危険です。ビタミンDが過剰に摂取されると肺や腱、心臓の軟部組織に溜まっていきます。

ビタミンD過剰はまた、腎臓結石につながったり、腎臓へ取り返しのつかないダメージを与えてしまいかねません。さらには、血中のカルシウムが過剰になる、高カルシウム血症を招き、混乱や失見当識、不整脈につながってしまいます。

診察を受ける女性 ビタミンD

長い時間太陽の下にいることがビタミンDの毒性発生につながることはありません。原因はサプリメントの取りすぎだけです。最初の兆候は吐き気や嘔吐、便秘といった形で現れます。また他の症状としては、食欲の低下、虚弱、無気力、そして突然の体重減少といったものがあります。

ビタミンDの供給源

ビタミンDを多く含む食べ物はあまりありませんが、鮭やマグロといった魚、卵、マッシュルーム、牛レバーには多く含まれています。また朝食のシリアルや乳製品、大豆飲料といった栄養補強食品にも多く含まれています。

外で太陽のもとスポーツをするの人であれば十分にビタミンDを摂取できていると考えられます。どういった場合でも、十分に水分をとり、適切な日焼け止めを使い、必ず紫外線から身を守るようにしましょう。

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