ウルグアイ:第一回ワールドカップチャンピオン

1930年に第一回ワールドカップが開催され、開催国であるウルグアイが世界チャンピオンになりました。この記事では、ワールドカップの重要な「キックオフ」となったこのトーナメントの詳細をご紹介します。
ウルグアイ:第一回ワールドカップチャンピオン

最後の更新: 18 1月, 2020

1904年に国際サッカー連盟(FIFA)が設立されて以来、サッカーを行なっている国々は、それぞれの国を結びつけるトーナメントを開催したいと考えていました。

FIFAが設立された当初は、世界規模のトーナメントを実施する様々な基盤が存在しませんでしたが、創立から20年以上が経過して、ウルグアイで最初のワールドカップが開催されました。

1928年にアムステルダムで開催された会議では、第一回ワールドカップの日程と会場が協議されました。

そして、1930年7月13日から30日にトーナメント形式でワールドカップを開催すること、そしてサッカーの経験があるウルグアイが開催国に決定しました。

ウルグアイでの第一回ワールドカップの参加国とスタジアム

最初のワールドカップに参加したのは13か国で、すべての国はFIFAから招待されました。

これは予選なしで行われた唯一のワールドカップでした。

アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、チリ、アメリカ、メキシコ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイがアメリカ大陸を代表し、ベルギー、フランス、ルーマニア、ユーゴスラビアがヨーロッパを代表しました。

参加国は、3チームずつの3グループと、4チームの1グループに分けられました。

ウルグアイ:第一回ワールドカップチャンピオン スタジアム

第一回ワールドカップには3つの会場がありました。

当初のアイデアでは、ワールドカップのために建設された特設スタジアムですべての試合を開催する予定でしたが、豪雨によりスタジアムの建設が遅れて、ワールドカップ開催前までに建設が終わりませんでした。

当時のセンテニアルスタジアムでは、9万人の観客を収容できましたが、現在のスタジアムの収容人数は6万人です。

1939年7月18日に設立され、スタジアムで最初に行われた試合はウルグアイとペルー戦で、ウルグアイは1-0で勝利しました。

2つ目のスタジアムは、1900年に建設されたグレートセントラルパークスタジアムで、南米で最も古いスタジアムとして知られています。

当時の収容人数は2万人でしたが、現在は3万4千人の観客を収容することができます。

ワールドカップで使用された3つ目のスタジアムは、ポシトススタジアムでした。

ポシトススタジアムは、ワールドカップ史上最初のゴールを獲得した場所です。

1000人を収城できたこのスタジアムは1940年に取り壊されました。

ウルグアイで開催された第一回ワールドカップ

ウルグアイは、ペルーとルーマニアと一緒のグループ3でした。

スタジアムの建設の遅れが原因で、試合予定日より5日後に行われた最初の試合で、ウルグアイはルーマニアを4-0で破りました。

ウルグアイは準決勝でユーゴスラビアと対戦しました。

最初は1-0で負けていましたが、ホセ・ペドロ・セアのハットトリックにより、6-0で勝利しました。

また準決勝戦では、アルゼンチンもライバルを6-1で破り、決勝へと進出しました。

第一回ワールドカップ決勝戦

第一回ワールドカップ決勝戦は、1930年7月30日にセンテニアルステートスタジアムで行われました。

ウルグアイとアルゼンチンが戦う決勝戦には、9万3千人の観客が集まりました。

このうち、約1万5千人のアルゼンチン人がウルグアイを訪れて、試合を観戦したと言われています。

ウルグアイ:第一回ワールドカップチャンピオン 選手

審判はベルギー人のジョン・ランゲヌスで、彼は1つの条件付きでこの仕事を受け入れました。

それは、何らかのセキュリティ上の問題があった場合に備えて、試合後にモンテビデオ港に船を待機させることでした。

前半は、アルゼンチンが優勢で2-1でしたが、最終的にウルグアイが4-2で勝利しました。

決勝戦で得点を決めたのは、パブロ・ドラド、ホセ・ペドロ・セア、ビクトリア・サントス・イリアルテ、ヘクター・カストロの4選手でした。

第一回ワールドカップで優勝したウルグアイは、20年後、ブラジルで開催されたワールドカップでブラジルを2-1で破り優勝しました。

第一回ワールドカップの得点王は、アルゼンチンのギジェルモ・スタビレ選手で、8得点を記録しました。

最年少のプレーヤーは、18歳のブラジルのカルバリョ・レイテ選手です。

またこのワールドカップに出場した選手の最後の生存者は、2010年に100歳で亡くなったアルゼンチンのフランシスコ・「パンチョ」・バラージョ選手でした。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。



このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。