テニスでうまくボレーを打つには
ボレーとはテニスにおいてプレーヤーが地面にバウンドする前にボールを打つショットのことです。通常プレーヤーはネットの近くに立っている間にボレーを打ちますが、後方、コートの中央、ベースライン近くで打つこともあります。
ボレーの達人
プロテニス界で特にボレーのショットで際立っているプレーヤーとして、フェリシアーノ・ロペス選手、ジョー=ウィルフリード・ツォンガ選手、そして史上最高のテニスプレーヤーとの呼び声も高いロジャー・フェデラー選手があげられます。
スペイン出身のフェリシアーノ・ロペス選手は左利きで、それが彼の大きな武器となっています。ボレーのレベルが非常に高く、キレのいいスライスサーブやバックのスライスショットが得意です。
フランス出身のジョー=ウィルフリード・ツォンガ選手はパワフルなオールラウンドプレーヤーです。繊細なタッチのボレーを見せるなど、高い技術を持っています。
そして最後にスイス出身のロジャー・フェデラー選手です。彼は巧みなネットプレーを行う、ボレーのうまいプレーヤーです。ボレーの技術を向上させてネットプレーを増やし、プレイスタイルをどんどん進化させています。
ボレーの種類
ボレーにはさまざまな種類があり、ボールの高さと打つ方法によってそれぞれ名称がついています。
-
ブロッキングボレー
ブロッキングボレーはとても届きにくいボールの種類です。通常、ネットの非常に近くを通過するボールであり、すぐに反応しないといけないタイプとなっています。ラケットは体の前で構えて、ボールが来ても打てるようしっかりと手首で支えておき、ボールが飛んできた方向へとサッと動きます。
-
ヒッティングボレー
対戦相手のボールがネット上の中〜高いところに達するものをいいます。ボールに近づいて、タイミングが良いところで思い切り打つことができるので勝利のショットを作ることが可能です。短距離と長距離のボレーに分けることができます。
-
リカバリーボレー
厄介な位置にあるボールを戻すためのボレーです。このヒットではあとでポイントを獲得するために、相手にいい位置に打ち返させる必要があります。自分側の足元、もしくは遠くにボールが打ち返された時がチャンスとなります。
ボレーを打つ方法
良いボレーを打つためには打球を異なるレベルに分ける必要があります。また、ラケットを両手で持って体の前に上げた状態で構えると良いでしょう。
-
構え
コート上で足を安定させて立ち、膝を少し曲げて、利き手でラケットをしっかりと握ります。利き手ではない方の手はラケットに添えます。手は胴体よりも前に出し、ラケットの頭をやや持ち上げ気味にしておきます。
-
準備姿勢
ボレーをする時は体のひねりが大切です。ラケットは利き手でしっかり保ち、手のこぶしは下げておきます。左足に重心をかけておきます。
-
インパクト
体の前で腕をボールに向かって伸ばします。体の重心を打つ時に前足から後ろ足に移動させます。右利きの場合は左足、左利きの場合は右足になります。
-
打ち終わり
反対側の足に体の重心が完全にかかった状態で、腕はボールと同じ前方向に動かします。
他にも重心なポイントをまとめると、まずボールを打つつもりの反対方向へ足を踏み込むことが大事です。ラケットはわずかに後ろに振りかぶってボールを前方に向かって上から下に打ちます。この時手首を曲げないように気をつけること、そして力づくで打ちつけないように注意しましょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。