騙されないで!栄養についてのウソ
「嘘も100回言えば真実になる」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 栄養に関しても同じようなことが起こっています。私たちは様々な情報源から大量の情報を受け取っていますが、残念ながら本当でないことも含まれています。データの中には知識不足からきているものもあるのです。
これにより私たちは矛盾した情報に出会い、何が本当なのかわからなくなってしまいます。そして栄養に関して誤解してしまい、他の人にもその情報を信じさせてしまっている可能性のある人がたくさんいるのです。
こういったことが起こらないようにするために、色々なことに気を付けなければなりません。ここでは栄養の世界に出回っているウソについてご紹介します。また、誤解を解くために、よく聞くウソがなぜ真実でないのかの理由を明確かつ簡潔に述べていきます。
よく聞く栄養についてのウソ
1.食事中に水を飲むと体重が増える?
水を飲むのに最も適したタイミングについて、これまで聞いたことがあるでしょう。中には食べる前にたくさんの水を飲んで満腹中枢を刺激することで、たくさん食べないようにするという人もいます。
また、食事中に水を飲むという人もいます。しかし、食事中に敢えて全く水を飲まないという人もたくさんいます。こうすることで脂肪分の吸収を抑えることができると信じているからです。
水は全くカロリーのない液体であり、飲んだタイミングに関わらずそれにより体重が増えることはありません。実はこのように水の摂取を制限することはお勧めできません。水分補給をして水の中のミネラルを摂取した方がいいからです。
2.ホールグレインの製品はカロリーが低い?
ほとんどの人が考えているのとは反対に、ホールグレインの製品はそうでないものとカロリー的にはほぼ変わりません。この2つの違いはカロリーではなく、穀類の性質です。ホールグレインの製品は特徴的な茶色っぽく焦げたような色をしています。
ホールグレインのものとそうでないものの違いは、食物繊維の量にあります。ですので、こういった製品は便秘のある人などに特に勧められているのです。
3.チョコレートを食べるとニキビができる?
これはおそらく最も広く信じられているウソではないでしょうか。チョコレートをたくさん食べるとニキビができると思っている人はたくさんいます。これには科学的根拠がありません。食べるだけでニキビができる食べ物はないのです。
ニキビとは、ホルモンの変化の結果表れます。ですので思春期や生理中に出てくるのです。こういったホルモンレベルの変化が、肌に余分な脂分を分泌させるのです。
4.脂肪分をとることは健康に悪い?
脂肪はヘルシーな食事の敵のようになっています。脂肪ができるだけ少ない製品を探そうとし、肉や魚から余分な脂を取り除こうとして、低カロリーなものを選ぼうとします。
こういった習慣は全く以て間違っています。人の身体の健康的な機能のために脂肪分は重要な栄養素だからです。ですので、タンパク質やビタミン、ミネラル、炭水化物と同じように摂取しなければならないものなのです。
脂肪の摂取について唯一気を付けなければならないことは、1日に摂取するカロリーの内脂肪は25%以内で十分だということです。こうすれば、体のためのヘルシーなバランスを保つことができます。さらに、脂肪はできるだけヘルシーな食べ物から得るのが望ましいでしょう。
これらのウソについてお分かりにいただけたでしょうか。受け取った情報に疑問がある場合は、正確なデータを提供している信頼できる情報源と比べて見ることをお勧めします。これが嘘を信じてしまわないようにする唯一の方法なのです。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。