ダカール・ラリーの全部門について学ぼう
ダカール・ラリーとは、毎年行われる耐久レースで、世界一の過酷さでも知られています。
今回は、ダカール・ラリーを構成する各部門について詳しく掘り下げます。
各部門、その分類方法、そしてどのような要件を満たす必要があるのかなどについて説明します。
ダカールラリーは、モト(二輪)、オート(四輪)、カミオン(トラック)、クワッド(四輪バギー)、UTVの5つの部門で構成されていますが、各部門の中でも、プロチームかプライベートチームか、標準車両か改造車両かによって、細かく分かれています。
基本となる5部門とそれぞれの部門の詳細を説明します。
モト(二輪)部門
この部門は、ダカール・ラリーで最も混み合っていると言われるカテゴリです。
二輪でのレースは、他部門よりも予算が少なくて済むからだとも考えられています。
一部の専門家は、真のダカール・ラリーは二輪部門だと語ります。
この部門は、自分を守る車両やサブドライバーの助けがないため、ダカール・ラリーを走る車両の中でも最も危険な部門だとされています。
全車両の最大排気量450 cc、気筒数は1 – 2に制限されています。前回は、参加の総数の30%をオート部門が占めていました。
このカテゴリには、グループ1(エリートクラス)とグループ2(ノンエリートクラス)に分かれいます。
ダカール・ラリー史上最も素晴らしいとされた選手は、どちらも5回の優勝経験がある、フランス人のシリル・デプレ選手とスペインのマルク・コマ選手です。
マルク選手は、現在ダカール・ラリーのスポーツディレクターです。
オート(四輪)部門
四輪部門は、3500 kg未満のクロスカントリー車のための部門で、細かく3つにクラス分けされています。
有名な選手には、ナニローマ、ピーターハンセル、ローブなどがいます。
- T1:ダカールラリー専用に改造された車両。多くの予算があるチームが出場しています。二輪駆動または四輪駆動車が出場可能です。
- T2:四輪駆動もしくはそれ以上の駆動輪を持つ量産車、つまり一般に販売されている車両。このクラスは、ディーゼル車またはガソリンなどのサブカテゴリーに分けられます。
- T3:軽量な改造車両。このカテゴリー内では、出力が1050 ccを超えるエンジンと、それ以外のエンジンタイプによりさらに細かい分類があります。
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カミオン(トラック)部門
1980年に設立された3500kg以上のトラック部門です。
量産車、改造車、サポートトラックの3つのグループに分かれます。
このカテゴリーでは、ロシアのトラック会社であるカマズがロシアのトラックブランドが君臨していますが、イヴィコやマンなども台頭してきています。
クアッド(四輪バギー)部門
近年では多くの参加者が出場するクアッド部門は、2019年には、アルゼンチンのニコラス・カビグリアッソがダカール挑戦2度目で初の総合優勝を飾りました。
クアッド部門では、二輪駆動か四輪駆動かに応じて分類されます。
二輪駆動、単気筒は最大750 cc、四輪駆動、2気筒は最大900 ccに制限されてグループ分けが行われます。
クアッド部門では、シャーシとエンジンの両方が標準部品でなければならない、つまり一般の人が入手できるものであるという特殊性があります。
パトロネリ兄弟、イグナシオ・カザーレ、ラファル・ソニクなどの選手が、このカテゴリーでは最も優れたドライバーだと言われています。
UTV(多用途四輪車)部門
このカテゴリは、2017年に四輪部門から独立した比較的新しい部門で、多用途四輪車として定義されています。
1050 hp未満の出力を持つシンプルで比較的安価な車両を使います。
2019年は、この部門に30台が出場しました。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。