F1史上最悪のフォーミュラワンカーと呼ばれる車たち
68シーズンの間、多くのF1カーが登場しては姿を消しています。
F1カーの中には、素晴らしいレースを行なった、時代を代表する歴代の最高の車があります。
これらの車は、ファンの記憶に永遠に残っているでしょう。
今回ご紹介するのは、F1で最高のシングルシーターの話ではなく、反対の話題である、F1史上最悪のF1マシンです。
何百人ものエンジニアが毎年、ありとあらゆる知恵を投入して、競争力のある車を開発しています。
そしてF1ドライバーたちが、そうした車にすべての才能を捧げます。
しかし、人間は誰しも間違いを犯すことがあり、F1においてもエンジニアたちの設計が期待したレベルにまで到達しないことがあります。
史上最悪のF1マシン
マーチ2-4-0
このシングルシーターを見て最初に気付くのは、4つの後輪があることです。 マーチは、このタイプの設計で70年代半ばにリスクを冒したチームの1つでした。
マーチ2-4-0は、4つの前輪を備えたP34をベースに設計されました。
マーチのエンジニアは、4つの車輪を後ろに動かすと空気力学と安定性が向上すると考えましたが、エンジニアたちが望んでいた結果は証明されず、シーズン全体が紛れもなくひどい結果となりました。
再び競争力を持つ車にするための唯一の解決策は、クラシックな四輪設計で次のシーズンに戻ることでした。
マクラーレンMP4-30
これは最新のF1の失敗です。
マクラーレンとホンダが2015年に提携を発表して以来、シングルシーターへの期待は非常に高くなりました。
それだけでなく、フェラーリで自分の期待する結果が得られなかったフェルナンド・アロンソは、フェラーリを去りこのチームに加わりました。
アロンソとマクラーレンとホンダのパートナーシップは無敵の組み合わせになると思われました。
しかし、エンジンの故障、動力の喪失、信頼性の低さなど、起こり得るあらゆる車の問題が露呈しました。
シーズンが続くにつれてマクラーレンは進化し、トラック上での他の車とのオーバーラップが次第に少なくなり、ゴールに到達することができました。
アンドレア・モーダS921
このF1カーは、シムテックがアンドレア・モーダチームのために設計したもので、1992年シーズンに参戦しました。
この車は、ブラジル人のロベルト・モレノとイギリス人のペリー・マッカーシーが運転しました。
このシングルシーター車はあらゆるレベルで「災害」と呼ぶことができる車でした。
最も良い成績はモナコグランプリ19位入賞だったことからもわかるように、とてもひどい成績でした。最終的にはすべてのレースに負けたため、チームは別のオプションを選択することになりました。
チームとしてのひどい結果以外にも、レースの外で最悪の出来事が起こりました。
チームのオーナーであるアンドレア・サッセッティが、金銭的な不正により逮捕されたという事件は、チームのひどい結果から考えると、さほど驚くニュースではなかったかもしれません。
ライフL190
最後にご紹介するのは「最悪」という呼び名にふさわしい車です。
Life L190は1990年シーズンに参戦しました。ドライバーはブラハムと ジャコメリでしたが、レースを完走することはなかったため、「レースを戦った」という表現を使うと誇張表現になりかねませんね!
この車の最高速度は時速約65キロメートルで、他の競合チームの半分の馬力であった上、故障せずに連続して2回以上トラックを回ることはありませんでした。
シーズンの途中で、チームのトップであるエルネスト・ヴィータは失敗の責任をとってチャンピオンシップを去りました。
今回ご紹介したシングルシーター車の成績を見ると、F1で求められるレベルからは程遠いことが明らかです。
そして、F1史上最悪のフォーミュラワンの車という、うらやましくないタイトルで歴史に残ることになりました。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。