スペインの様々なスポーツ連盟について
一般的なスポーツ連盟は、国際的なスポーツイベントの開催などと担当する団体で、プロスポーツだけでなくオリンピック競技の分野にも及びます。
スペインでは、多くのスポーツ連盟が重要な大会や公式イベントを開催、管理、実行する権限を持っています。
またスポーツ連盟が持つもう1つの重要な機能が、国際大会に出場する国の代表チームの選手の選抜やその調整です。
国際サッカー連盟(FIFA)、国際バスケットボール連盟(FIBA)、王立スペインサッカー連盟(RFEF)、または王立スペインハンドボール連盟(RFEB)について聞いたことがある人はいるでしょうが、詳しく理解している人は多くないのが現状です。
今回の記事では、スペインのスポーツ連盟が持つ基本的な法的な側面など取り上げます。
法的な面からスポーツ連盟を分析することにより、スポーツ連盟がスポーツで果たす役割をしっかりと理解することができます。
スペインのスポーツ連盟が持つ法的側面
スペインのスポーツ法(Ley del Deporte :10/1991 of October 15, 1990)は、スペインのスポーツ連盟の設立と承認を規制する最初の法律です。
スポーツ連盟について深く理解するためには、スポーツ法第3編を注意深く理解することが大切です。
第12条は、スペインで認められているさまざまな種類のスポーツ団体を規定し、各協会の法的地位と主な社会的機能と役割についても説明しています。
スポーツ法によると、スペインでは4種類のスポーツ協会を認めています。- スポーツクラブ
- プロリーグ
- 各州のスポーツ促進団体
- スペインのスポーツ連盟
スポーツ法で認められているスペインのスポーツ連盟
スペインのスポーツ法で認められている連盟の構造と仕組みは、さまざまな協会と次のようなスポーツ団体を明確化することに基づいています。
- スペインのいずれかの州のスポーツ連盟
- スポーツクラブ
- プロのスポーツ選手
- コーチとコーチングスタッフメンバー
- 審判
- スポーツと直接関係があるコ協力者または団体
すべての連盟は、公式活動を開始するために、スポーツ協会(Registro de Asociaciones Deportivas)に登録する義務があります。
スポーツ連盟は、身体障害のあるスポーツ選手向けの連盟である場合を除き、各種目につき1回しか登録できません。
身体障害のあるスポーツ選手向けの連盟は、異なる規則に従います。(スペインスポーツ法第40条)
スペインの法律とそれぞれの政令は、スポーツ連盟の適合と登録の基準を規制していますが、スペインのそれぞれの州には、その州に登録された事業体の法的枠組みを設定および規制する権限があることも明記されています。
スペインのスポーツ連盟:法人と公共の利益
スペインには民間の法人団体がありますが、スポーツ連盟は公益法人です。
これは、全スペイン国民がスポーツをする権利を有するという法律に基づいています。
スポーツ連盟は、地域または州の住民を考慮せずに勝手に活動することはできません。
これは、スポーツ法で「行政の共同エージェント(agentes colaboradores de la Administración Pública)」として定義されています。
スポーツ連盟は、州予算からの補助や、全国や地方の行政機関で、スポーツのプロモーションを行う際に、優先的なサポートや補助を受けることができます。
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- Real Decreto 1835/1991, de 20 de diciembre, sobre Federaciones Deportivas Españolas y Registro de Asociaciones Deportivas. Extraído de: http://www.feb.es/Documentos/uploads/RD%20de%20Federaciones%20Deportivas.pdf
- Ley 10/1990, de 15 de octubre, del Deporte. Extraído de: https://www.boe.es/buscar/pdf/1990/BOE-A-1990-25037-consolidado.pdf
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