スポーツをする子供が必要とする栄養素について見てみよう
栄養価の高い健康的な食事を摂りつつスポーツをする子供は元気に育ちます。ですから、もし自分の子供が何かスポーツを練習している場合はその運動パフォーマンスと全体的な成長をサポートするために食事に気を配らねばなりません。
大事なことその1「水分補給」
運動時間の長さに関わらず水分補給をしっかり行うことは最重要項目です。もし時間が長丁場となる場合は水分補給がパフォーマンスの良し悪しを左右するといっても過言ではありません。
子供が15分ごとに水を飲んでいるかどうかを確認してください。なかなか難しいときもあるかもしれませんが、そうやって細かくしっかりと管理することが不可欠です。
基本的な水分補給には水が良いのですが、非常に暑い日中などの状況においては1リットルにつき0.5から1ミリグラムの砂糖が含まれた飲料をおすすめします。
スポーツドリンクは砂糖が多量に含まれておりカロリーも高いのでできるだけ避けたい飲料です。子供がそういったものにいったん慣れてしまうと、ただの水をもう飲みたがらなくなってしまう可能性もあります。
もちろん電解質が含まれていて体に良い種類のものもありますので、その場合も糖分が少ない種類のものであるということを必ず確認するようにしてから飲ませるようにしてください。
大事なことその2「カロリー摂取」
運動をしている子供と家でじっとしている子を比べたら、運動をしている子のほうが多くのカロリーを必要とするというのは火を見るよりも明らかです。よく動く子供はグリコーゲンの数値を適切なレベルに保つためにもしっかりと食べる必要があります。適切な食事を取ることによってエネルギーは肝臓や筋肉などの臓器に蓄えられ、スポーツにおいて最大限の能力を発揮することができるだけでなく、体の成長と発達を促します。
スペイン小児科協会(AEP)によるとマクロ栄養素の配分は子供やティーンエイジャーにおいても一般とそう大差はなく、カロリー摂取量の50パーセントが炭水化物、12~15パーセントがタンパク質、30~35パーセントが脂肪からというのが理想的であるとされています。
激しい活動の前には
食べてすぐ運動するのは体によくないので、しばらく時間をおいて十分消化されてから運動するのがベストです。また激しい活動をする前にはパスタ、米、パンなどの炭水化物とフルーツを食べるのをおすすめします。
そして過度に加糖された物を食べたり飲んだりしないように心がけましょう。これらの食品は血糖値の急上昇を引き起こし、そして短期間のうちに血糖値を下げるので運動パフォーマンスに悪影響を及ぼします。
活動する時間が長いと予測される場合はなるべく炭水化物を与えましょう。特に1時間以上続くアクティビティの場合はこれを念頭に置いておくようにしてください。
激しい活動の後には
運動の後は2〜4時間後にもう一度何か食べると良いでしょう。グリコーゲンの値を回復させ、エネルギーをもう一度蓄えなおします。
子供が必要な必須微量栄養素とは
スポーツをする子供にかかせない重要な栄養素は主にカルシウムと鉄分です。
カルシウムは骨を強化するのを助けますので体に負担のかかる運動においては特に重要です。さらにこのミネラルは神経インパルスにも大きく影響を与えます。
そして鉄分ですがこれが不足すると疲労と倦怠を引き起こします。ですから鉄分が十分に補給できているかを常に気を付けるということが、パフォーマンスと持久力を向上させるのにもとても大切であるともいえます。鉄分は赤血球中が体内の酸素を輸送するのに大事な役割を担っているので、スポーツを行っているときには特に大きな影響を与えるのです。
活発に動く子供や毎日スポーツを練習している子供に対しては特にその栄養状態に気を配るようにしてください。アクティブなライフスタイルを保ちながら健康的な食事をすることが、子供が健やかに育つために非常に大事なポイントであるといえるでしょう。
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。