体のむくみの原因とその対処法とは
なぜか突然体重が増えたり、体が膨れている感じがするのに気づくことがあるという人はたくさんいます。ご自身にも経験があるという方は、体内に溜まっている水分が増えたことが原因かもしれません。しかもこれはかなりやっかいなこともあります。今日は、むくみの原因とその予防としてできることについて見ていきます。
さらに詳しくお話しする前に、むくみの症状は炎症に関係する他の問題と混同されることが多いということを指摘しておきたいと思います。ですが、どちらの場合でも、問題に対処するためには適切な食事が欠かせないという点は共通しています。
むくみの原因
以下で、むくみの原因となる可能性のあるものをいくつか挙げています。
1.塩分摂取量の増加
塩分は食事を通して体が摂取するミネラルで、体の浸透圧のバランスを変える力を持っています。つまり、塩分の増加を相殺するために体が水分をより貯めようとすることがあるということです。
さらに、このことに関しては、『Journal of Clinical Hypertension』に載っているこちらの研究(リンク先は英文)で詳しく書かれています。
この問題を緩和するためには、カリウムの摂取を増やすのも一つの方法です。このミネラルには、塩分と反対の効果があるからです。摂取を増やすことで、血圧を抑え水分貯留を少なくすることができるのです。
2.不健康な食事
むくみは単糖や超加工食品に基づいた食事によっても引き起こされる可能性があります。グルコースと食品添加物にはこのような効果があり、全体的な健康に悪い影響を与えてしまいます。
さらに、このようなタイプの食品にはトランス脂肪酸が含まれていることが多く、これは体内の炎症を増す恐れがあります。その結果、不快感や膨張している感じを感じるかもしれないのです。それだけでなく、こういったものが体のさまざまな機能に与える可能性のある影響を考えると、中期的に健康をリスクにさらすことにもなるでしょう。
3.サプリメント
スポーツのパフォーマンスを上げるのに使われるサプリの中には、体のむくみにつながるものもあります。ただしこの場合は、水分がたまるのは普通筋肉の中になります。この最も明確な例がクレアチンで、『Nutrición Hospitalaria』に掲載された研究でそのことが示されています。
ですが、この影響は問題と捉えるべきではありません。一般的に、この水分貯留は不快ではないのです。単純に体重が増え、筋肉が少し目立つようになるだけです。
さらに、そのサプリの服用をやめればむくみも消えます。ただ、1.3キロほどまで体重が増えることがあるので、その効果は非常に大きくなることもあります。
よくある問題、体のむくみ
ここまでで触れてきた食事の要素すべてが、体のむくみに繋がる可能性があります。塩分やジャンクフードの食べ過ぎが最もよくある原因です。
ですが、他にもむくみを生じさせる原因は存在しており、必ずしも食事とは関係ないものもあります。例えば、ホルモンの変化や妊娠もむくみに繋がる可能性があるのです。
原因不明のむくみを感じている場合は、ベストなのは専門家の元を訪ねることでしょう。あなたの生活習慣を見て、体の中で何がうまく機能していないのかをチェックしてもらえるでしょう。それが体の何らかの機能に関わる問題だった場合、腎臓の機能を改善しむくみを緩和する、利尿作用のある薬が処方されるかもしれません。
最後に、全般的にヘルシーなライフスタイルを送るようにすることが一番です。健康的でバランスの取れた食事と定期的な運動を毎日することが、むくみといった問題を防ぐことに役立ちます。他にも疑問点があったりこういった問題を避けるために食事を改善したいとお考えなら、ためらわず食事療法士に相談してみましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Chmielewski J., Carmody JB., Dietary sodium, dietary potassium, and systolic blood pressure in US adolescents. J Clin Hypertens, 2017. 19 (9): 904-909.
- Moriones VS., Santos JI., Ayudas ergogénicas en el deporte. Nutrición Hospitalaria, 2017. 34 (1): 204-215.
このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。